6ヵ月以内に検体測定室を開設するなら、読んでおきたい視点の話

白衣の男性、ノートパソコン、白い机、屋内

「さぁ!検体測定室をやろう」…その時、立ちはだかる壁とは?「申請作業」と思った方には、特にお読み頂きたい記事です。

私の経験からいうと、申請作業は大した壁ではありません。

確かに、調べたり、必要なマニュアルや帳票類を作ったりするのは、時間と労力がかかりますね。
薬局が検体測定室を開設する場合、在宅や調剤、投薬などの日常業務を差し置いてまで作業を行うのは、患者様もいらっしゃる手前、難しいところが多く、そこから察すると「申請作業」がネックと思われる方が、少なくないのかもしれません。

結論から言ってしまうと、立ちはだかる壁というのは「温度差」です。

検体測定室をやろう!という方 (多くは管理職以上の方だと思います) と、現場で働く医療資格保有者を含む、すべての従業員の方々との、温度差こそ、検体測定室をやろうという初期段階に、まず気にしなければならない重要な壁なのです。

このブログでは、その 温度差を手っ取り早く埋めるための、成功&失敗 実体験から蓄積したノウハウ を、各論にわけてスピーディーにお伝えしていきます!(各論はこのページに紐づく「●●の巻」をご覧ください)

お時間のない方にこそ、お読み頂けたら嬉しいです。

6つの経営資源のうち、替え難いものとは?

経営資源、人、物、金、情報、時間、知的財産昨今、経営に必要なバランス項目は6つの経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産)であるとも言われていますね。
あなたはこの6つの中で、どれが一番、代替の利かないものだと思いますか?

私は「人」だと思っています。最近では、AIが薬局業界に普及したら、薬剤師は要らないなどという「薬剤師不要論」が飛び交っていますが、AIを導入するかどうか、錠剤自動支払機や一包化監査システムを導入するかどうかの、検討をするのは人です。

時間や物、金が人を動かすことは出来ません。人が、他5つの資源を駆使して経営を成り立たせていくのですよね。ですから、検体測定室をやろうと思ったら、真っ先に考えるべきは「人」と、捉えて頂きたいのです。

大切な人財である従業員、多忙な日常業務をこなす管理職、会社(薬局)を盛上げたい経営者、繋がるすべての人と人の間に、温度差が生まれないよう、導入設計していくことが大切なのだと信じ、このすべての方々にとって、「読んでおいて良かった!」と感じて頂けるような記事を書いて参りたい所存です。

検体測定室における「人」

以下にあげる「人」は一例ですが、外せないものばかりです。
これをほんの1~2人で行うとすれば、それは大変な労力で、無事に開設できたとしても、おそらく いずれ疲弊してしまいます。

複数名で、各々の得意分野などに配慮し担当を決めて、報連相(報告・連絡・相談)をおこないながら、再現性のある検体測定室を創り上げていきたいものです。

▢ 開設責任者
▢ 運営責任者
▢ 精度管理責任者
▢ 管理医療機器取扱責任者
▢ 測定対象者
▢ 資材制作担当者
▢ 広告担当者
▢ スケジュール調整担当者
▢ 経費担当者
▢ 外部機関との窓口担当者
▢ 市場調査担当者
▢ 発注担当者

検体測定室における「物」

一例ですが、細かく一つひとつは各論でご説明するとして、概略はおおよそ以下のとおりです。開設時にチェックリストとして、お使い下さい。

▢ 測定機器
▢ 測定試薬
▢ 衛生用品
▢ 穿刺針
▢ 台帳/日誌類
▢ 掲示物
▢ マニュアル等の規定資材
▢ 広告資材
▢ 相談対応の資材
▢ 測定室レイアウト用設備
▢ 感染性廃棄物回収箱
▢ 白衣等ユニフォーム

この知恵袋ブログの活用方法

私は2017年1月に、何も手元にない状態から、調べに調べて、検体測定室を立ち上げたことがあります。

当時はネット検索をしても、殆ど情報もなく、ヒットするのは厚生労働省のホームページやガイドライン、医療関係の某有名なメルマガトピックス記事ばかり…。
有料で 検体測定室連携協議会 に入会するという選択肢も、きちんとメリットを把握できておらず、上司への稟議があげられない。
勿論、細かい注意事項や段取り、トラブル回避の方法、チェックリストなど考えつく筈もなく、へとへとになるまで調べて作って、ようやく開設できたのでした。

しかし、職場の従業員と作業を共有しながら進めたとしても、自分自身が手探り状態で、周囲に確信をもって、手順や情報を伝えられなかったという反省点が、今でも大きく心に残り、申し訳なかったという気持ちでいっぱいです。

この知恵袋ブログをお読み頂いている方には、そんな心残り、悔しい想いをしてほしくありません。

私が費やした時間と労力から、積み上げた情報発信で、少しでも多くの志高き方々が、疲弊することなく素晴らしき成功を手にして頂けたら、私も救われます。

律速こそ注力すべき部分

律速すなわち「作業が滞っている部分」。

本来、時間がかかるのは、厚生労働省に申請を届け出て、返信がくるまでの最長7日間だけの筈。
ほとんどの場合、律速段階となるのは、人が関与している部分なのです。
如何にして、律速にある人と、その人が抱える作業を皆で共有して成し遂げるか、社内の絆にも大きくかかわってくる部分、そう、律速こそ大切に向き合いたい部分だと思うのです。

独りで悩まない、悩ませない

進まない作業の代表例が、おそらく、「稟議書・企画書・資材作り・予算計上・広告」らへんではないでしょうか。

それもその筈、これらは薬学部をふくめ、医療関係学部の通常科目に、含まれていないのですから。
営業経験のある人や、他学部への就学をされていた人なら可能かもしれませんが、薬剤師一筋で薬局現場経験しかない人なら、ご存じでない方が自然かと思います。

だからと言って、出来る人だけにやって貰っては、成功体験を皆で一緒に味わえません。如何にして、周囲と目線を揃え、一人ひとりをパズルのピースとして随所に当てはめるかの如く、完成に近づけていくかが胆だと考えています。

「あなたに聞けて良かった!」

すべてはこの一言を、あなたがGETする為です。検体測定室が、薬剤師にとって職能発揮の土俵となることは明らかです。
調剤報酬にも処方箋にも左右されない、目の前にいる受検者とその唯一である血液に、リアルに向き合える土俵は、検体測定室以外にありません。
これまで貴方は、たくさんのインプットをされてきた筈です。
では、アウトプットする場所は沢山ありましたか?

検体測定室では、予想以上のアウトプット出来るシーンがあります。それに伴い、更にインプットしなければ…という意識が芽生えると思います。

私もまだまだインプットし足りない、しなければ!!と思う部分が沢山です。検体測定室を始めてから、尽きることのない沢山の宿題が、私の目の前に輝かしく広がっています。
そして、検体測定室を始めてから、本当に数えきれないほどの受検者様に、「あなたに聞けて良かった!」という有難くエネルギッシュなお言葉を、頂戴してきました。

この言葉、次はあなたがGETする番です!!
黒字に黄色い文字で「検体測定室おしえてチャンネル」とYouTubeの白い文字↑↑↑こちらで、トークネタ交えて動画配信中です!